アダルトアトピーの特徴

アトピー性皮膚炎とは、「増悪・寛解を繰り返す、瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ(アトピー性皮膚炎診療ガイドラインより)」と定義されています。つまり、「かゆみのある湿疹」「よくなったり悪くなったりを繰り返す」「アトピー素因を持つ」という3つが特徴です。

人間の皮膚に備わっているバリア機能は、外からの刺激や雑菌などの外敵が体内に入り込まないように、また体内から水分などがもれないように守る大切な機能です。

アトピー性皮膚炎の方の皮膚は、このバリア機能が低下しているため、角質の細胞の間を埋めている角質細胞間脂質や水分を保つ天然保湿因子が減ってしまいます。

その結果、角層のバランスが崩れ、外からさまざまな刺激やアレルゲンが侵入しやすくなります。アレルゲンが皮膚から侵入すると、それを攻撃し、からだの外へ追い出そうとする免疫細胞と結びつき、ヒスタミンという物質を出すことで炎症が起こります。

アトピー性皮膚炎への鍼灸治療のアプローチ

アトピー性皮膚炎への鍼灸治療のアプローチとしては、自律神経や免疫力を調整したり、血行不良を改善するなどして、徐々にアトピーの出にくい体質作りを目指します。

その結果、炎症を抑え、かゆみの軽減、皮膚のバリア機能の改善を促していきます。

大人のアトピーの原因はいろいろあります。

子どもの頃にアトピーになっていなくても、ストレスや日常生活習慣、職場の環境によってアトピーが発症することもあります。

施術内容

STEP.1

脈診や舌診でお身体の状態やどこに問題があるのかを確認していきます。

日常生活のこと(食事、睡眠、押尾との状況、日用品や普段着ている洋服など)をお聞きしていきます。

STEP.2

12経絡治療でお身体の状態を整える。

問診が終わったら、脈診や舌診でみたお身体の状態から12経絡治療を用いて必要なツボに対して鍼やお灸の施術をしていきます。

STEP.3

アトピー患部に対しての標治治療を行なっていきます。

標治治療では痒みを抑えたり、患部の熱感を取ったり、赤みなどを抑えていく施術を行なっていきます。

また、施術の際はアルコールのような刺激の強い消毒は避け、表面を濡れタオルなどで清潔にしてから施術をしております。

それでも刺激やかゆみを感じるようであればご相談ください。

STEP.4

日常生活でできる食事指導や、日常生活で使用するものについてもお話ししていきます。

治療成果を上げていくために、最初はこまめに施術を受けていただき、徐々に間隔をあけて頂くことをお勧めしています。

鍼灸治療はあくまで患者さん自身の自然治癒力を高めていき、自分で自分自身を治していくものです。

ご自身でのスキンケアや、食事の改善なども併せて行っていただければと思います。